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2003年 03月 14日
使い古されたこの言葉だが、初めて目の当たりにした。 某開発援助団体の現地事務所を訪問した。 バングラデシュは日本の援助対象国としては順位が高く、日本からみると16、17番目、 バングラデシュからみると日本は1番の援助国となっている。(当時) 日本の援助で下水処理場が建設された。 ダッカ市内唯一の下水処理場である。(これ書くと、バレバレだね~。) ここで市内25%くらいの排出水を処理していることになっている。 次の日に実際に処理場を見に行くことを告げると、 「是非、しっかり見てきてください!!日本の援助ですばらしい処理場ができました。」 と言われた。 翌日、浄水場と下水処理場を見学した。 浄水場の方はまあいいとして、下水処理場で私達は、びっくり仰天した。 事務所に通され、いろいろ説明を受ける。 汚水の水質、処理水の水質。 今後の計画、基準、維持管理などなど。 現地人の方は、原稿もみないでスラスラと数字を並べ立てた。感心した。 実際の処理水の水質を調べたいのでサンプルを取らせてくれと 依頼したところから雲行きが怪しくなった。 「まあまあ、そう急がずに」とでもいうように、お菓子とジュースが出てきた。 なかなか実際のプラントを見せに連れて行ってもらえない。 明らかに怪しかった。 長すぎる事務所での時間を過ごし、いざ、プラントを見に行くと、、、、、、、 静か過ぎる草原が広がっていた。 何の機械音も聞こえない。 処理場は動いていなかったのである。 いつからだと聞くと、6ヶ月前からだと言う。 いつ動く予定かと聞くと、分からないと言う。 動かすだけの電力がないそうだ。 他にもいろいろ理由はあるが、このGDPが日本の100分の1という国に、先進諸国と同じ設備を 持ち込んでも維持管理にお金ばかりがかかり、結局使えないのである。 そんなことは建設前から分かっていた事ではなかったか? マンホールなども鉱物が貴重なので、蓋をするとすぐに盗まれてしまうそうだ。 下水処理場で働いている69人はこの6ヶ月仕事もせずに何をしていたのか? “ただ飯”を食らっていたのだ。 処理した後には、処理汚泥というものが発生し、それを乾燥させて、 また処分しないといけないのだが、その乾燥池はそのまま埋め立て地と化していた。 草が生え、草原となっている。 昨日の某開発援助団体の人の顔が浮かんだ。 彼らは、なんと言ったか?この現実を把握していないことは火を見るよりも明らかだ。 もし、知っていたとするなら、、、、情けない限りだ。 この処理場の建設で誰が得をしたのか? 言うまでもない。 悲しくなった。 日本は援助その他で国民一人当たり500万くらいの借金をしている計算になる。 その一部はこの処理場に使われたのだろう。 イラク戦争で一人当たり数万円の借金が増えたと言われたが、そんな金額は1%にも 満たないのだろう。 個人を責めるつもりもないが、こんな援助を許している自分自身を 含めた日本国民にも、そんな援助を受けていているバングラにもため息が出た。 結論、ダッカの下水道普及率0% = 汚水垂れ流し
by theway_Iam
| 2003-03-14 03:14
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