http://eiga-movie.com/映画/belle より
18世紀に英国貴族の庶子として育てられた黒人女性ダイド・エリザベス・ベルの半生を描いた映画らしい。
wikiにも出てるし、「ゾング号」事件もググれば、いろいろ出てくる。
帰国してから、調べまくってしまった。
だいたいのことがザザザッと説明されているのは、このページかな。貴族と奴隷という身分が明確にあった時代。
その感覚は、分からないけれど、いろいろ考えることのできた映画だった。
奴隷じゃなくても、この時代の女性の立場の難しさ、それを象徴するセリフを
従妹が言う。 女性は、男性の持ち物に過ぎない。
ダイドが「貴族」との結婚を断る時に言うセリフがある。
それは、ダイドが何よりも、「教育」を受け、そして「淑女」であることを象徴しているようなセリフだった。
とっても格好よかった。 「それを恥じとする私の無礼をお許しください」と。
黒人であることを奴隷であったことを受け入れ理解し、それでもプライドを持ち、貴族としての自らの立場を表現していた。
肌の違う「妻」をもらうことを恥とする家に嫁ぐことは、自らを否定することになる。
歴史は、こうして、変化してきたのだと。
パパとよばれた彼もまた、英国最高峰の司法の立場にあり、苦悩したけれど、今よりも歴史に裁かれることを選んだ。
その時代にそぐわない決断をするとき、そういう表現がよく使われるね。
その時、歴史が動いた、だわ。
とってもとっても面白かった。